有機農業が当たり前に?

 今年も桜が満開の中、新しい年度に入りましたね。去年の今頃はレストランを休んで駐車場でお弁当を売り始めた頃だったと思います。それ以来森のかぞくは変化の激しい一年でしたが、農場のほうは普段と変わらず春恒例の人参収穫が淡々と続いています。

 環境の変化というのは学ぶことが多いものですね。中でも昨年から力を入れてきたお弁当とお惣菜の容器を一部を除いてバイオマス素材に切り替えました。有機農業で野菜を作るそのやま農園が、プラスチックを大量に使って提供すべきなのか?という意見がスタッフから出た時にはびっくりしましたが、もっともなことだと思いました。

 バイオ素材はまだ豊富にないようで、使ってはみたものの勝手が良くなかったり、コストがやたら高いということもあり、試行錯誤の日々が続きました。エコ活動と経済の両立は難しいとも感じましたが、これもやってみて初めて分かりました。

 しかし時代は環境に負荷をかけない方向に一気に向かうようです。農業では化学農薬や化学肥料を大幅に減らす方針が国から出されました。まだ1%未満の有機農業の田畑を、2050年までに25%に増やすという、歴史的大転換になります。農業分野も環境負荷の大幅軽減に舵を切ろうとしています。

執筆/園山 宗光

Comments are closed.