「どうしておいしいの?」
「食べ飽きないの?」
「なんだか次の日、調子がいいのよね(笑)」
森のかぞくのお弁当・お惣菜を口にされたお客さまから、このようなお言葉をいただきます。作っている私たちは「あたりまえのこと」だと思っているのですが、あらためて「どういうことだっけ?」と整理してみました。
「おいしさのヒミツ」と題するには少々大げさかもしれませんが、一度読んでいただけたら嬉しいです。
(ちょっと長くてごめんなさい…!)
1.すべて、手づくりしています
既製品のおかずはありません。すべて、自社キッチンで野菜や肉・魚などの素材から手づくりしています。
2.すべて、有機野菜を使用
自社農園「そのやま農園」や、鹿児島県内外の農家仲間の有機JAS認定の野菜、または栽培期間中農薬・化学肥料不使用で作られた野菜を使っています。
3.お米は、県内の有機米を使用
鹿児島県内(出水市)で有機JAS認定を取得した澤田農園のお米、または栽培期間中農薬・化学肥料不使用で作られた県内産のお米を使っています。
4.添加物は使いません
食品を長持ちさせるための保存料やPH調整剤、酸化防止剤、見た目や味・風味を良くするための着色料、発色剤、甘味料、香料、増粘多糖類などの添加物の他、アミノ酸などの化学調味料も一切使いません。
5.良い油を使っています
〈揚げものの油〉非遺伝子組み換え、シリコーンを使わない無添加の菜種油
〈炒めものの油〉非遺伝子組み換え、一番搾りの菜種油
〈オリーブオイル〉有機原料のエキストラバージンオイル
〈ごま油〉化学溶剤を用いず、圧力だけで搾る昔ながらの圧搾製法
6.調味料は、無添加・伝統製法の逸品ぞろい
〈砂糖〉精製した白砂糖は使わず、喜界島産の粗糖などを使用
〈塩〉天日塩を沖縄の海水で溶かし、平釜でじっくり煮詰めた塩
〈酢〉米酢、福山の熟成黒酢
〈みりん〉 米、米麹、もろみから発酵させた味の一醸造㈱の「味の母」
〈醤油〉農薬・化学肥料を使わずに育てた大豆と麦を使った醤油と国内産の原料を杉樽で発酵させたヤマヒサ醤油
〈味噌〉澤田農園(出水市)の無農薬・無化学肥料栽培の大豆と麦を使って仕込んだ自家製の麦味噌、または九州産の原材料を使用した「ほたる味噌」〈ソース〉有機原料のみで作られた無添加ソース
7.魚は、天然
塩サバは天然魚を塩のみで漬けたもの
その他の魚は、県内で評判の魚専門店が市場のセリ前におさえたもの
8.ヘルシーなお肉を使います
〈牛肉〉遺伝子組み換え飼料や抗生物質を使わないニュージーランド産、グラスフェッドビーフです。別名で牧草飼育牛とも呼ばれ、自然の牧草のみを飼料として、自身で新鮮な食物を探し回ることができる環境で育てられている牛のことを言います。ストレスフリーな飼育環境である上、化学薬品や遺伝子組み換えの影響をほとんど受けません。一般的な牛肉に対して、筋肉質で脂肪分が少なく、赤身が多い牛肉です。高タンパク低カロリーに加えて、βカロテンやオメガ3脂肪酸などを多く含むため、スーパーフードとも呼ばれています。
〈豚肉〉県内(加治木)のふるさわ農場が飼料や飼育環境にこだわった黒豚の肉
〈鶏肉〉産地は熊本県などで、日光や風がよく入る開放型の鶏舎で、無投薬でのびのびと飼育しています。エサは100%植物性で、すべて非遺伝子組み換えのものを使っており、主原料のとうもろこしは収穫後の農薬は不使用です。
9.平飼いの有精卵を使います
県内(日置市)の自然養鶏センターが平飼いで鶏を飼い、季節によっては放し飼いをしてのびのびと育てた健康な鶏の卵です。抗生物質を使わずに無投薬で育てられ、鶏の10~15羽に1羽の割合で雄が飼われている、有精卵です。エサは主な材料のとうもろこしと大豆かすの他、地元産の米ぬかや生野菜くず、豆腐かすを乳酸発酵させた飼料、魚粉、古米、炭酸カルシウム、かきがらなどを配合させたものを与えています。森のかぞくで調理後に出る廃油も、カロリー補給のために使っています。
10.地球にもやさしい環境への配慮
お弁当・お惣菜に使っている容器は一部を除いて90%が植物を原料とした土に還る生分解プラスチック=バイオニュートを使っています。石油資源を節約し、CO2削減に貢献しています(植物性容器の耐熱温度は60℃のため、電子レンジは使えません)。
また、調理で出る野菜くずなどの生ゴミは発酵させて堆肥化し、畑に還元しています(令和3年12月より)。